“抱っこして”って言われる日が、いつか来るのかな…
そう感じたことはありませんか?
私たちは、子どもが「抱っこして!」と自分から表現できるようになるまでに、
こころと身体、それぞれの発達が大切に育まれていく必要があると考えています。
こころの発達:「近づきたい」が育つには
「抱っこして」は、ただの“甘え”ではなく、
安心したい・つながりたいという気持ちのあらわれです。
でも、こころの発達がまだ育ちきっていないと、
その気持ち自体が芽生えていないこともあります。
これは、Marble Methodでいうフェーズ3にあたる、
「ほめられたい」や「ほめられてうれしい」の気持ちが育つ段階です。
そして本当に求める“抱っこ”には、
ただしがみつくのではなく、心理的な安全基地としての人との関係性が必要です。
「この人のそばなら大丈夫」──そんな信頼があって、初めて心から近づけるのです。
身体の発達:「触れ合う」ための準備
一方、身体の発達にも準備が必要です。
たとえば…
肌の感覚(触覚)が過敏だと、触られることそのものが不快に感じられます
バランス感覚(前庭覚)に不具合があると、
抱っこによる揺れやふわふわ感(浮遊感)がこわいと感じることもあります
このような感覚の偏りがあると、
「抱っこ」そのものに不安や不快を感じて、自然と避ける傾向があります。
だから、心と体の「両方」がそろうことが大切
“抱っこして”という行動が自然に出てくるには、
こころが「人に近づきたい」と感じられること
身体が「触れ合っても大丈夫」と感じられること
この両方がそろって、はじめて表に出てくる行動なのです。
まぁぶるは、その子の“今”に支援を合わせます
私たちは、目に見える行動だけで判断するのではなく、
「この子は今、心と体の発達はどこにいるんだろう?」という視点から関わります。
“抱っこして!”という言葉が生まれるまでの時間も、
子どもたちにとっては大切な育ちのプロセスです。
その一歩一歩を、一緒にていねいに支えていきます。