「何度呼んでも振り向かない。聞こえてないのかな…?」
「○○くん!」と呼んでも、反応がない
声をかけても、まるで“聞こえてない”みたい
そんなとき
「耳が聞こえていないのかも?」
「わざと無視しているの?」と、不安になる方もいらっしゃいます
でも、私たちはこう考えます
“聞こえていない”のではなく、“まだ聞けない”のかもしれません
名前を認識するには「こころの準備」が必要です
大人にとっては当たり前の「名前を呼ばれて反応する」という行動も
実は子どもにとっては大きなステップです
それはただ音を聞く力だけではなく
自分に向けられた声だと気づくこと
呼んでいる“誰か”に意識を向けること
その人と「つながっていたい」と思えること
──こうしたこころの土台があって初めて、反応が生まれるのです
発達段階で見る「名前がわかる」の前段階
「つながっていたい」気持ちがまだ育っていないお子さんには
期待感を育む接し方をしてあげましょう
「誰か」は親であることが一番かもしれませんが
親でなくても「誰か」になることは可能です
ASD傾向のあるお子さんには誰かが「誰か」にならなければなりません
私たちができること
呼んでも振り向かないとき
「また無視された」と受け取るのではなく
「今はまだ、気づけないだけかもしれない」と見つめてみてください
私たちまぁぶるメソッドでは、お子さんの発達段階に合わせた関わり方があります
その関わりを通じて名前を呼ばれる経験を“安心の中”で積み重ねること
関係性を築く遊びや関わりを通して
「この人が呼んでる」「ぼくのことだ」と感じられる力を育てていきます
まとめ
“呼んでも振り向かない”のは、
その子がまだ「人とつながる準備」をしている途中なのかもしれません
大切なのは、今どこにいるのかを知り、そこから始めること
まぁぶるメソッドは、その子の“今”に支援を合わせて
ことばや視線のやりとりが自然に育っていく環境をていねいに整えていきます