「真ん中」がわからない子ども達
「真ん中」ってどこ?わかんない!
発達障害のお子さんのなかには、「真ん中」がどこかわからないお子さんがいます。
これは、真ん中を理解するために必要な概念がまだ育ちきっていないからだと考えています。
発達障害のお子さんは目で見て認識しにくいものが苦手です。
特に空間や時間など明確な境界線などがないもののように見えないものは理解するのがとても苦手です。
そして発達障害のお子さんの特性である脳の発達のアンバランスさが様々な感覚の不具合を生じ、結果的に未学習となり概念が十分に育っていないからだと考えられています。
特に姿勢が悪く、いつも体や頭が傾いていたりすぐに横になってしまうお子さんに真ん中が育ちにくいお子さんがいます。
「真ん中」はどこ?
いつ頃から真ん中はわかるのでしょうか
そしてどうやって真ん中と認識できるのでしょうか
一般的には4歳から5歳にかけて真ん中という概念が芽生えると言われていますが、ではどうしたら真ん中はできるのでしょうか
「真ん中」になるには
真ん中をわかるようになるには、右・左・上・下・前・後ろなどの空間概念を理解する必要があります。
幼児の空間の方向の認識は上下→前後→左右と年齢の上昇とともに発達すると言われています。
これらの概念が育つことで、「その間」から、より「中心」という位置として認識され発達していくと言われています。
「真ん中」がわからないと
- 利き手が育ちにくい
- 左右バラバラの動きが苦手
- 本を読むのが苦手
- 目だけで追いかけるのが苦手
- 球技などが苦手
「真ん中」を育てるには
体の正中(中心)線を越える動きをたくさん取り入れましょう
- 全身を使った大きな動きのある遊び
- ツイスター
- 手遊び
- エビカニクスやラジオ対応
- 二人で遊んで「半分こ」にする
身体の中心を意識できるようになるのは中心を超える動きをたくさんしてあげましょう
左右がわからなければ前と後ろ
前と後ろがわからなければ上と下
発達の順序を遡ってあげると重点的に超えてあげる動きも見えてきます